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佐賀スキルアップセミナーで講演してきました

 2022月7月21日に佐賀大学医学部で開催された佐賀スキルアップセミナーにお招き頂き、演者として講演して参りました。今年から、特に若手の腎臓内科の先生方のスキルアップ向上のためにと企画された講演会の第一回の演者依頼ということでしたので、快諾させて頂きました(ハイブリッド開催でしたので、現地に加え、遠くは東京の虎ノ門病院、長崎県の佐世保共済病院などからも御参加頂きました)。

 講演したテーマのタイトルは「First AVFの重要性とその実際」です。
 概要を説明致しますと、当院諸熊医院のホームページ内の≪バスキュラーアクセスについて≫でもお話しさせて頂いておりますが、血液透析で使用するバスキュラーアクセスの基礎的な話から、さらに深掘りして、上肢における最も末梢部位である手背(手の甲側)の第一指間(親指と人差し指の間の水かきの部分)で、最も末梢の静脈である手背の各種背側中手静脈を利用した自己内シャントを作製する術式、ならびに上腕動脈-上腕静脈内シャント造設後に一期的に上腕動静脈の短距離表在化を行う術式の、その実際の手技について主に講演しました。それぞれFirst AVF、Last AVFとして有用な術式と考えており、前者は以前のブログでも少しお話しさせて頂きましたが、後者も私が独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター腎臓内科で勤務していた際に、院内臨床研究の代表責任者として行わせて頂いた研究内容になります。後者に関しましても、海外の英語雑誌に投稿し、論文掲載されておりますので、ご興味がある方は以下をご参照頂ければ幸いです。
(Takashima T, et al. J Vasc Access 22: 462-469, 2021)

 今後、佐賀を中心とした腎臓内科の将来を担う若い先生方の御活躍を、心より期待しております。
 私も、腎臓内科専門医、透析専門医として(当院で血液透析は行っていませんが、内シャントなどのバスキュラーアクセスの診察を行っております)、これまでの経験を活かして今後も精進して参りたいと思います。

長崎市浜町 諸熊医院(内科) 院長 髙島 毅

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